灯織G.R.A.D.は【清閑に息をひそめて】なのではなかろうか。
おはようございます!
皆さんシャニマスやってますか?
2020年5月13日の午後17:00より、アイドルマスターシャイニーカラーズに新シナリオ『G.R.A.D.』が実装されましたね。
これを書いている時点ではまだイルミネと放クラしか実装されておりませんが、アイドル一人一人に重厚なシナリオが用意されており、非常に読みごたえのある内容となっております。
そんなG.R.A.D.編は、アイドルたちがユニットではなくソロで公開オーディション番組に出演する都合上、今までのカードコミュ等はあまり触れられてこなかった内容だったり、それぞれの個人のアイドルとしての原点に立ち返るような内容となっておりましたね。
その中でも、特に今回は風野灯織のコミュについて話したいと思います。
内容の都合上、灯織のG.R.A.D.編の開始~優勝までのコミュ内容と風野灯織のpSSRカード【清閑に息をひそめて】のコミュ内容のネタバレを含みます。
↑記事サムネ用灯織。個別設定とかできるんですかね?
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さて、
G.R.A.D.編実装当日の夜頃、Twitterでは
「灯織G.R.A.D.編、めっちゃ清閑じゃん!」
といった意見が散見されました。
というのも、清閑とG.R.A.D.編のコミュタイトルがそれぞれ、
このようになっておりました。
僕がよくシャニマスについて熱く語り合う友人の一人がそんなツイートを観測し、
友人「俺清閑持ってないけどこんな内容の話聞いたよ」
ぼく「ほーん、じゃあ持ってるから見てみるわ」
といったニュアンスの会話ののちに灯織G.R.A.D.編を見ることとなりました。
そのため、清閑のことを強く意識して読んだ結果頭が補完に補完を繰り返してこじつけ尽くした結果かもしれませんがご了承下さい。
というか、もう言われ尽くして今更感極まる内容かも知れませんが、見たのは上で述べたツイートくらいで、他の人のはてブロとかまだ読んでない自分の新鮮な気持ちの備忘録でもあります。
既出とか気にしてたら怪文書なんて書いてられませんよね……!
そもそもの話として、【清閑に息をひそめて】とG.R.A.D.は構成が非常に近いように感じます。
どちらも灯織が悩みを抱えて、Pが小さなアドバイスをして、最終的に灯織がその悩みを乗り越えるという構成になっています。
1コミュ
G.R.A.D.のS1コミュと清閑の1コミュでは、どちらも同じ描写があります。
G.R.A.D.1コミュ『そこには千里の距離があるよう』
【清閑に息をひそめて】1コミュ『ひとり』
灯織が考え事をしていて、Pのよびかけに気付かないシーンですが、(ゲームシステム的にポーズが一緒なのはともかく)文面まで一緒なんですよね。
清閑の方でぼうっとしてた理由は不明ですが、G.R.A.D.の方では
街中で真乃とめぐるの二人のファンの話を耳にした灯織が、二人に置いていかれてしまうのでは?といったようなことを悩んでいたからでしたね。
ここについて後に再度言及するのでメモっておいてくださいね!
2コミュ
清閑の2コミュは、灯織が特急列車を例えにプロデューサーと会話をする内容です。
【清閑に息をひそめて】2コミュ『せんり』
ここで灯織は、自分の行きたい先がはっきりしていないのではないかと考えています。ここもテストに出ます。
一方のG.R.A.D.編のS2コミュでは、灯織がアイドルとしての目標を見失いかけていることが示唆されます。
G.R.A.D.2コミュ『明かりがさす方へ』
目指していたアイドルは、灯織のアイドルとしての目的地と言い換えることができるかもしれません。
3コミュ
G.R.A.D.S3、清閑3コミュはプロデューサーが気分転換(?)に、悩んでいる灯織をそれぞれアイドルのライブと美術館へ連れ出すコミュとなり、
灯織はそれぞれこの経験を経て悩みへの足掛かりをつかむことになります。
G.R.A.D.3コミュ『今、風野灯織になる』の冒頭
【清閑に息をひそめて】3コミュ『ひおり』の冒頭
ほぼ余談ですが、どっちも突然灯織を連れ出してるところから始まりますね。
またも余談ですが、
「アイドルは研究対象になってしまった」と少し嘆く灯織に対して「それは灯織がアイドルになったからだ」と返した後、灯織はそれが腑に落ちたような(納得したような?)表情を浮かべます。
その後に無言で出てくる夏の大三角形(?)はまさにイルミネーションスターズ、アイドル風野灯織の象徴でもあります
エモいですね!(ペコリーヌ)
4コミュ
G.R.A.D.のS4、清閑4コミュ
これらは興味深いことに、それぞれライブの開始前/開始後からコミュがスタートします。
G.R.A.D.4コミュ『ひとりだったら見付からなかった』
【清閑に息をひそめて】4コミュ『あかり』
清閑S4において灯織は「自分のパフォーマンスはまだまだ改善の余地がある」とし、評価は厳しめでした。
そんな頑張る灯織に"置いていかれないように"頑張らないとと言ったプロデューサーに対して「絶対、待ってますから」と返し、
プロデューサーも「一緒に歩けるように頑張るよ」と訂正しています。
一方G.R.A.D.では、ステージに送り出した後に場面がファンレターを読むシーンに変わります。
ファンレターを読んだ灯織は、
「自分のしてきたことは間違いじゃなかった」といったニュアンスの内容で自分を肯定します。
清閑ではなかなか自分の頑張りを認められなかった灯織ですが、ファン(の幼女)からの手紙を通じて認められるのは灯織らしさがあるんじゃないでしょうか。
よくある内容なので偶然という線も勿論ありますが、少し繋がりを感じますね。
さらにプロデューサーは同コミュ内でこのような発言もしています。
ここでちゃんと「一緒に歩く」っていう言葉を選んでいるのもえらいですね。
実際のところ、灯織のコミュにおいて「一緒に歩く」というのは重要ワードなのでこれも偶然の可能性が否めませんが、
こじつけるとするならば、清閑4コミュのライブとG.R.A.D.S4のライブは同じものだった、なんて考えもいいかもしれませんね。
G.R.A.D.はソロの仕事ではありますが、当然同時進行でユニットの仕事もやっていますし、
清閑の仕事がイルミネーションスターズの仕事だったとしても、その中で灯織の個人的な悩みや考えに変化が起こるのは当然ありうることでしょうから。
さて、ここで思ったのが
『【清閑に息をひそめて】の時系列はG.R.A.D.編説』
です。
上までで述べてきたように【清閑に息をひそめて】と灯織G.R.A.D.編シナリオは非常に多くの繋がりがあるように思えます。
繋がりがあるコミュというだけなら他にもあるのですが、コミュの順番まで一致しているのはかなり珍しいのではないでしょうか。
また【清閑に息をひそめて】のコミュにおいて灯織の悩み事の内容は一切明かされていません。
G.R.A.D.編でも灯織はプロデューサーに対して悩みの内容を打ち明ける様子はありませんが、上記の2コミュの部分でも述べたように悩みの内容にも類似性があるように見えます。
清閑3コミュでは『悩みがあるんです』と灯織に告白されるシーンが、
G.R.A.D.の3コミュでは『悩みがあるのか?』と灯織に尋ねるシーンがあります。
ここは相互の矛盾点ではあると思います。ゲームのシナリオの都合上と考えてしまえばそれまでですが、同じ考えの方からのいい感じの補完募集中です。
S4に関しては上で述べた通りです。
さらに言えば清閑のTrueコミュは非常にあっさりした内容であり、【清閑に息をひそめて】の本筋であるところの「灯織の悩み」については1コミュ~4コミュに収まっています。
また、G.R.A.D.編の優勝コミュの内容である、
は、
【清閑に息をひそめて】の2コミュ内での発言を示唆していると考えられます。
G.R.A.D.編ではTrueを見ることができないもののその弊害は比較的少なく、
またG.R.A.D.編の優勝コミュが清閑のコミュ内容に触れていることから、
【清閑に息をひそめて】はG.R.A.D.編を通してコミュを読むのに非常に適しているといえるのではないでしょうか。いえませんかね?
というわけで、
時系列G.R.A.D.説は無理があるかもしれないにしても、灯織G.R.A.D.と【清閑に息をひそめて】は非常に関連性が強いコミュだと(個人的には)感じました。
実装時期を考えるに「G.R.A.D.で読むために清閑を作った」というのは無理があるかもしれませんが、
逆に「清閑で読むようにG.R.A.D.を作った」ということならあり得るのではないでしょうか。
以上が僕の感想です。
あくまでぼくはこう思ったってだけで「絶対こうだ!間違いねぇ!」なんて思っているということはありません。
ネットのすみっこに置いてもらえるような
優しい感想文になりたいなーって思います。
6/6 追記
みなさん読みましたか?
『くもりガラスの銀曜日』を。
(以外『くもりガラスの銀曜日』のネタバレあり)
私こういうコミュが大好きなのでございます。
話の流れとしては『ドーダン』を中心にイルミネーションスターズが成長していく中の日常を短編に切り取ったようなもので、いままでのコミュやイベントなど、イルミネーションスターズの過ごしてきた時間を感じさせるものでした。
大きな物語はありませんが、ほんのり心が温まるような感じの。
そんな銀曜日の話を何故わざわざ追記するのか。
敢えて言うまでもないと思いますが、敢えて言うならば灯織のG.R.A.D.と清閑を感じたからでございます。
くもりガラスの銀曜日 5話『思考を煮詰めたような味』の冒頭、灯織は激しく思い悩んでいます。
灯織は「自分がなりたかったアイドル」について思い悩んでいましたね。
G.R.A.D.2コミュで灯織は、自分のなりたいアイドルがどんなものだったのか見失いかけている様子がありました。
ここで私は「これG.R.A.D.か?」と思い始めます。
さて、6話は灯織がドーダンでファンレターを読んでいる描写があります。
ファンレターを読む灯織、最近見ましたよね。
そう、G.R.A.D.のS4コミュであります。
ここで私は「これG.R.A.D.のコミュと同時期の話だわ」と確信します。
S4のステージが終わった後、事務所でプロデューサーからファンレターを渡され、それを少し事務所で読み、ドーダンで続きを読もうと考えてカバンに入れて持ち込んでいたのかもしれません。
でもアイドルものにファンレター読む描写なんてありふれてるでしょ。
ほなG.R.A.D. ちゃうか〜
そんな灯織に店主は卓上灯をつけるかと声をかけます。灯織はそれを断りつつ、窓から刺す光に触れます。
ほな清閑に決まりや。
灯織はこの時点ではきっと(完全に解決してないにしろ)自分の中で何らかの落とし所を見付けられているのではないかと思います。
ここでくもりガラスのむこうの「光」や「色」をアイドルの比喩に例えてみましょう。
灯織は清閑2コミュにて「行きたい先がはっきりしていない」と悩んでいます。
アッなんか涙出てきた
また、灯織はG.R.A.D.や清閑、銀曜日の5コミュと「自分が目指すアイドルとは何なのか」ということについてずっと悩んでいました。
灯織はきっとまだ、自分が目指すアイドルが何なのかに対してはっきりとした答えを見つけられていないのでしょう。
しかし灯織は、
こう言うのです。
目的地がないから進めないと悩んでいた灯織でしたが、
とにかく終点に向かって進むうちに仲間達やファンレターなどを通して、自分の進んでいる道は間違ってなかったんだと気付き始めます。
【清閑に息をひそめて】、灯織G.R.A.D.、『くもりガラスの銀曜日』を通して、目的地が分からなくても今進んでいる足取りに誇りを持って進んでいけるようになった、そんな灯織の成長が描かれているではないでしょうか(オタクポエム)。
その気持ちを裏付けるとも言えるような灯織の発言を最後に改めて貼って〆としたいと思います。